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The Magic No.43(ザ・マジック)

メイガス

発行 デアゴスティーニ・ジャパン

監修 マジシャン・メイガス

発行日 2020/11/3

定価 1,657円+税

【セット内容】

冊子(オールカラー12ページ)

DVD(約34分)

カードボックス



基本テクニック講座

カードの扱い方㉒

ブラフ・パス(フォース)

ブラフ・パス(コントロール)

 ブラフ・パス(Bluff Pass)はエリス・スタニオン(Ellis Stanyon)の『New Card Tricks』セカンド・シリーズ(1902年)で解説されたのが最初です。その後ビクター・ファレリ(Victor Farelli)が1932年に改良を加え、そこから現在の2枚目を使う形にしたのはトミー・タッカー(Tommy Tucker)です。彼のバージョンはポール・ルポール(Paul LePaul)が好んで使ったことにより有名になりました。かなりディセプティブでフォースやコントロールにも応用でき、それでいて難易度は高くないので、とても使い勝手の良い技法です。



カードボックス(Card Box)

 観客が選んだカードをビリビリに破いてしまい、破片のひとつを観客が持ちます。残りの破片をカードボックスの中に入れて蓋を閉じ、おまじないをかけると敗れたカードが復活します。そのカードはコーナーが欠けており、観客が持っている破片と合わせるとピタリ一致するのです。


 1788年頃にイギリスのマジシャン、レーン(Lane)が上記の現象を起こすためにこのボックスを使用したのが最初らしく、当時は木製でタバコケースに似せて使っていたようです。プラスチック製のボックスは1957年にハリー・ロイドン(Harry Roydon)が考案し「Hypnotic Card Case」の名称で2ドルで販売されました。テンヨー製は1969年に登場し「カードケース」という商品名から現在は「テレパシーボックス」となっています。デザインも時代によって細かく変更されており、デアゴスティーニはシンプルで主張の少ない使いやすいデザインになっています。現象は一般の観客には信じられないくらい強烈で、出現、消失、変化、移動、フォースなどと応用範囲も広い万能道具です。カードを破く時のちょっとしたコツや、透視バージョンの手順も解説されています。



スプーン曲げ(Spoon Bending)

 まるで超能力者のように観客の目の前で固い金属製のスプーンをぐにゃぐにゃと飴のように曲げたりねじってみせたり最後にはポキリと切り離してしまいます。


 1974年、イスラエルの自称超能力者ユリ・ゲラー(Uri Geller)が来日し、「木曜スペシャル」というテレビ番組に出演してメタル・ベンディングなどを実演してみせたことにより一大センセーションが起こり、空前の超能力ブームとなりました。その後、元号が平成に変わる頃にはMr.マリックの超魔術ブームが再び起こり、マジシャンの間でもスプーン曲げが人気演目となります。マジックとしての手法は、アデア(Adair)やキャベニー(Caveney)をはじめとして、リチャード・オスタリンド(Richard Osterlind)、バナチェック(Banachek)、ガイ・バブリ(Guy Bavli)などのメンタリストが大きく発展させました。デアゴスティーニでは、それらの手法を一連のルーティンとして演じやすく構成し、解説しています。


付属マジックアイテム

秘密の仕掛けが施された名刺入れのような薄型カードボックス。


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