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The Magic No.70(ザ・マジック)

メイガス

発行 デアゴスティーニ・ジャパン

監修 マジシャン・メイガス

発行日 2021/11/16

定価 1,823円(税込)

【セット内容】

冊子(オールカラー12ページ)

DVD(約27分)

クラウドマネー



クラウドマネー(Cloud Money)

 演者は財布から千円札を取り出し、裏表をあらためてからテーブルに立ててみようと集中し、見事テーブルに千円札を自立させます。そこから更におまじないをかけると、なんと千円札が空中にゆらゆらと浮かび上がります。


 考案者は鈴木徹氏。2010年にテンヨー商品として発売されました。場所を選ばず、できるだけ手軽に浮遊(フローティング)現象をというテーマで開発されており、難易度は低めに設定されています。テクニックは必要ないと書かれてはいますが、表現力というか、いわゆるパントマイム的な技術がないとなかなかお札が浮いているようには見えないので、鏡を見ながらの練習がそこそこ必要です。ちなみに博品館羽田空港店テンヨーマジックショップでディーラーを務めている清水一正氏のクラウドマネーの演技は名人芸なので機会があれば一度は見せてもらうことをオススメします。



カード・イン・レモン(基礎編)(Card in Lemon(Basic Level))

 観客が選んだカードが忽然と消えてしまい、ずっとテーブルに置いてあったレモンの中から出現します。


 カードやお札が果物から出てくるマジックは1800年代頃からヨーロッパで流行したようです。当時は社交パーティーでテーブルに果物が置いてあることは普通で、余興として呼ばれたマジシャンにとっては演出上都合が良いだけでなく効果的でもあったのでしょう。ベルナルド・マリウス・カゼヌーブ(Bernard Marius Cazeneuve)のカード・イン・オレンジ(観客が選んだカードのコーナーを破り取り、2つあるオレンジの内どちらかを観客に選ばせ、そのオレンジにカード片を詰めたピストルで撃ち込むというもの。)や、エミル・ジャロウ(Emil Jarrow)のビル・イン・レモン(観客から借りたお札がレモンから出てくる。)あたりが原点に近いものだと思われます。ここでは基礎として、まず最も簡単且つオーソドックスな手法を学びます。最近のバイシクルの紙質が水分に弱くなっているとのことですので、安価で水にも強いストレート・プレイング・カードの方がこの演目に向いているかもしれません。



ツーカード・トランスポジション(Two Card Transposition)

 2枚のカードが一瞬で入れ替わります。演者はスペードのAとハートのKの2枚のカードを取り出し、スペードのAをジャケットの内ポケットにしまいます。手に持っているハートのKを撫でるとスペードのAに変化し、内ポケットからハートのKが出てきます。


 入江田翔太氏の作品をメイガス氏がアレンジしています。観客からの見た目はシンプルで分かりやすいものですが、演者は繊細なカード技法を連続でおこなう必要があるので、良い練習曲にもなりそうな作品です。



付属マジックアイテム

クラウドマネー・ギミック一式(写真はイメージです(笑)千円札は自分で用意してください。)


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