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The Magic No.31(ザ・マジック)

メイガス

発行 デアゴスティーニ・ジャパン

監修 マジシャン・メイガス

発行日 2020/5/19

定価 1,657円+税

【セット内容】

冊子(オールカラー12ページ)

DVD(約22分)

消えるミルク

消えるミルク(Vanishing Milk)

 あらためた紙をクルクルとメガホン上に丸めて、その中にミルクを注いでおまじないをかけると、忽然と消えてしまいます。


 この素晴らしい仕掛けを施された道具は、若い頃ガラス製造会社に勤めていたフレッド・デミュース(Fred DeMuth)が考案した「DeMuth Milk Bottle」(今はミルク・ピッチャーという名前で有名)を片手グラスサイズにアレンジしたものです。消えたり現れたりといった現象は、観客から見てとても分かりやすくウケの良いものですが、素材が液体になると扱いが難しいという先入観(実際難しいのですが)があるため、とりわけ不思議に見えます。テンヨーのホームページには、いくつかの面白いアイデアが紹介されていますので、読んでおきましょう。→コチラ

ビル・チェンジ(Bill Change)

 観客から借りた1万円札を小さく折り畳み、おまじないをかけてから開くと、いつの間にか千円札に変化しています。もう一度同じことをすると1万円札に戻ります。


 お札が変化するマジックは観る側にも演じる側にも昔から人気があり、これだけで1冊の本が出版されているほど多くの方法が研究されています。その中でも最も有名で長く演じられている手順がこれで、ある道具を使いますが、そのぶん常に両手が空であることをフェアに示すことができます。道具をポケットに準備さえしておけば、座っていても立っていても、どこでも演じることが出来るので覚えているととても便利な作品です。

テン・カード・ポーカー・ディール(Ten Card Poker Deal)

 10枚のカードを使って観客とポーカー勝負をします。観客がカードを混ぜたり自由に選んだりとかなり有利に進行したにも関わらず、何度やってもマジシャンが勝利します。


 実際にギャンブルのテクニックを使う使わないに関わらず、ギャンブル・デモンストレーションの中でもポーカーをテーマにしたマジックの分野をポーカー・デモンストレーションと言います。この10枚ポーカーは原案者がよく分かっておらず、ダイ・バーノン(Dai Vernon)の話によると、元々はイカサマ・ギャンブラーが最後の一発勝負用のコン・ゲーム(詐欺)として考えたトリックとのことです。このテーマも本が何冊も書けるほどの研究が多くのマジシャンによって発表されていますが、デアゴスティーニで紹介されているのは松田道弘さんの3段構成手順です。ここでは原案の1段と2段を入れ替えて解説していますが、現象の不思議具合を考えると、たしかにこの構成の方が徐々に盛り上がっていって良いと思います。ただし、ギャンブルは多くの人が熱くなりやすいテーマなので、これはマジックの演技であって真剣勝負ではないということを事前に観客によく説明すると共に、3回連続で勝つのはマジシャンではなく観客に設定した方が無難かもしれません。

WELCOME TO MAGIC WORLD

マジシャンのTokyo Tomo氏とジャグラーのぱわぁ氏のコンビ「まわりみち」の紹介。

付属マジックアイテム

消えるミルク:秘密の仕掛けを施したテンヨー製の透明グラス。

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