The Magic No.16(ザ・マジック)
発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2019/10/22
定価 1,657円+税
【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約35分)
ブッダ・ペーパー
依りヒモ
基本テクニック講座
コインの扱い方⑧
シャトル・パス
デビッド・ロス(David Roth)が考案した技法で、手の平のコインを反対の手に渡すフェアな動作の中で常に余分なコインを隠し続けることができる応用範囲の広い技法です。
依りヒモの復活(Cut and Restored String)
何重もの紙包みを開いていくと中には二本の依りヒモと二つに千切られた葉っぱが入っています。元通りに包み直し、おまじないをかけると葉っぱは元通りの一枚に復活しますがヒモは二本のままです。パワーが足りなかったと言い、ヒモを観客に握ってもらい両端を引っ張ると観客の手の中でヒモがくっついて一本になってしまいます。
ブッダ・ペーパーという便利な道具を使った古典マジックです。ブッダ・ペーパーは古くからある道具で、誰がいつ頃に考案したのかはよく分かりません。(知っている人がいたら教えてください。)見た目のシンプルさと紙包みに包める物なら何でも出現・消失・変化(もうひとつあれば移動も)といった様々な現象が簡単に起こすことができる応用範囲の広い道具です。ここではブッダ・ペーパーと、これまた古典の依りヒモのトリックを組み合わせることで効果的な二段構成の復活現象を起こしています。
オイル&クイーン(Oil & Queen)
赤、黒、赤、黒と交互に混ざった八枚のカードを二つのパケットに分けておまじないをかけると片方のパケットがすべて赤のカードになってしまいます。残りのパケットは当然黒いカードになっていると思いきや、なんと四枚のクイーンに変化しています。
考案者はロイ・ウォルトン(Roy Walton)。1969年に『The Devil's Playthings』にて発表されました。この作品はエドワード・マルロー(Edward Marlo)の「オイル&ウォーター(Oil & Water)」を前身として、赤と黒の分離現象だけでなくカードの変化というクライマックスを追加したもので、当時のマジシャンの間で話題になりました。現在ではオリジナルのイラストを描いたカードで物語と共に演じるアレンジ・バージョンが多いように思います。ここでは原案の矛盾点を改善して現在最も主流となったデイブ・ベンディックス(Dave Bendix)の方法を解説しています。
ウイングド・シルバー(Winged Silver)
四枚のコインが一枚ずつ右手から左手へ飛び移っていき、最後の一枚は観客が握っている手の中へ入ってしまいます。
コインマジックの第一人者デビッド・ロス(David Roth)の代表作です。この作品によって基礎テクニック講座でも解説されている技法シャトル・パスが一躍有名になりました。コインが手から手へ飛び移るプロットをコインズ・アクロスと言いますが、この作品はリズミカルにコインの飛行現象が起こり、とてもスマートに見えます。ここでは最後の処理を工夫して立ったままでも、よりクリーンに演技を終えることができるように構成されています。
HISTORY OF MAGIC
シュヴァリエ・ジュゼッペ・ピネッティ(Chevalier Giuseppe Pinetti)
18世紀後半にヨーロッパで「自然魔術の教授」と呼ばれ大活躍した奇術師ピネッティの話。
WELCOME TO MAGIC WORLD
数多くのマジック書籍を刊行してきた東京堂出版の紹介。→コチラ
付属マジックアイテム
ブッダ・ペーパー(4枚組)
依りヒモ(1本)
※本誌内に「依りヒモ(長いヒモ1本、短いヒモ2本)のセット」とありますが、こちらは誤りで実際に付属する依りヒモの本数は1本となります。使用する場合は1本の依りヒモをまず半分に切り、その内のどちらかをさらに半分に切ってから使用してください。