The Magic No.05(ザ・マジック)
発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2017/12/19
定価 1,657円+税
【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約41分)
スベンガリデック
パケットカード(1枚)
※この記事は2017年に実施された広島県のテスト販売時に書かれたものです。全国販売版とは内容が違う場合がありますのでご注意ください。
基本テクニック講座
コインの扱い方③
フレンチ・ドロップ
カードの扱い方⑤
ブレークを作る方法①②③
ダブル・アンダーカット(テーブルを使う・使わないバージョン)
Svengali Deck(スベンガリデック)
観客が選んだカードがデックの一番上や一番下に移動し、最後はすべてのカードが観客が選んだカードに変化してしまいます。
非常に強烈な現象の割には特に技法を用いることもなく簡単に演じられる傑作ギミックデックです。1905年にバーリング・ハル(Burling Hull)が16歳の頃に考案し、1909年に著書『Sealed Mysteries』にて“The Improved Card Mysterious”の名称で発表します。しかし、同年にル・ロイ(Lu Roy)が“Svengali Wonder Deck”としてハルに無許可で販売したことにより、スベンガリデックという名称が広まり現代まで定着することとなります。スベンガリはジョルジュ・モリエール(George du Maurier)の小説『トリルビィ(Trilby)』(1894年)に登場する催眠術師の名前が由来となっており、現在は「不思議な魔力で人を操る者」といった意味合いで使われています。
Sandwich Card(サンドウィッチ・カード)
観客が選んだカードを探偵に見立てた二枚のカードが一瞬で挟んで見つけてしまいます。
原案はラインハルト・ミュラー(Reinhard Müller)の”Three Card Catch”という作品で、マジシャンの間では「シュッとするやつ」で有名な初心者向けカードマジックですが、見た目がとても鮮やかなので、いつ演じても観客のウケが良い名作です。
Coins Across(コインズ・アクロス)
片方の手に握ったコインが反対の手に移動するマジックの総称です。二枚のコインを一枚ずつ両手に握りますが、観客が選択した通りにコインが片方の手に移動してしまいます。
前回のスポンジボールの手順から一部抜き出したような現象ですが、フレンチドロップというコイン技法の練習用として解説されているのだと思われます。基本テクニック講座でも大事なコツが細かい部分まで丁寧に説明されています。
HISTORY OF MAGIC<マジックとハンディキャップ>
16世紀~18世紀にかけて活躍したマジシャンの中から、史上最も古い記録が残るメンタリストとも呼ばれるイタリア人のヒエロニムス・スコット(Hieronymus Scott)や、肉体的ハンディキャップをものともしないほどの優れた才能を発揮したヨハンネス・ブリッグ(Johannes Brig)、マティアス・バッチンガー(Matthias Bachinger)といった偉人たちの逸話を紹介。
付属品
スベンガリデック:U.S.プレイング社製バイスクル。ショートカードの予備が二枚余分に入っていますのでセットの際は別に保管しておいてください。
パケットカード: スペシャルマジックのドリーム・オブ・エーセス用。今号でマジックを演じるのに必要なカードがすべて揃ったことになります。解説がいつになるか楽しみです♪